シャインヴェルガ城。

 王都シャインヴェルガの中心にあり、どの町からも見えるぐらい高い所に建っている。

 そこの一室にて、大賢者ゾフィー・シルフィードは円卓の奥に座っている白髪に金の王冠を被り、口の周りに白いひげを伸ばしていて、紺色の貴族の服に赤いマントを羽織っている男性に報告している。この男こそが王都シャインヴェルガ第101代皇帝陛下アルタイル・シャインヴェルガである。その周りには彼の側近や騎士団の団長達が座っていた。

「以上で、私からの報告は終わります」

 ゾフィーはこれまで起こっていた魔導師襲撃事件と先日の魔神ラグナローグの扉について、アルタイル皇帝陛下に報告した。魔界からやってきたメフィレスが扉を開く為にある兵器を使って魔導師を襲って魔力を奪っていって、その魔力で扉を開けようとするが、魔法学校の生徒がそれを阻止して事件の解決と魔神復活の阻止に成功したと報告していて、プロジェクトSやレナの存在について彼は報告していないのだ。

「これは由々しき事態です、皇帝陛下。やはりその子供達をここに連れてくるべきではないのでしょうか。最悪でも彼らを処分しなければ我々の立場が危ういです」

 皇帝陛下の傍に座っていた大臣が立ち上がって言い出した。

「聞けば、その生徒の中には東の国から来たと言う魔導師がいるではないですか。あんな田舎から来た魔導師にこの王都を救われたとなれば、隣国ジェノアヴィレッツ王国やリヴァイバル帝国に何を言われるか」

 シャインヴェルガから北にあるジェノアヴィレッツ王国は自然と平穏を望む小国で、南にあるリヴァイバル帝国は科学帝国と呼ばれているほどの科学力を持っている大国である。この二つの国とシャインヴェルガは友好関係を持っていて、そこに東の国である時鷺国があるのだ。西にもある国があるが、その間にあるメディア山脈と呼ばれる山脈で向こう側に行く事が出来ないのだ。

「陛下、我々の安泰の為にその子供を追放するべきでは……」

「大臣、それ以上言ってはならん。そうなればあの『黒き大魔女(ウィッチ)』が黙っていると思っているのか?」

 アルタイル皇帝陛下は黒狐と面識がある。だから、あの女を怒らせたら確実にクーデターか城を破壊するであろう。黒狐は学生時代に一度、城を半壊させたと言う前代未聞な事をしているのだ。今回は間違いなく全壊する気だろう。現に先日ここに連れられた黒狐は……

『うちの子供に妙な事をしたら、この城ぶっ壊すからね☆』

 そう言ってウィンクをして立ち去ったのだ。それはカリムも同じ、クリスに何かしたら即効で光の聖剣を使うだろう。もちろんアルタイル皇帝陛下もそれなりの力を持っているが、すでに70歳のお年であるので全盛期の力をもう出す事は出来ないのだ。

「あの小娘風情が……」

 大臣は黒狐もとい時鷺国の魔導師を嫌っているのだ。優秀な魔導師を集めて作られた魔法学校に田舎者である桜崎黒狐が現れた事で大きく変わってしまったのだ。そして今、あの黒狐の子供であるハクトともう一人の魔導師が魔法学校内でかなり有名になっている事が許せない事であるのだ。だから、どんな些細な問題でも即刻国の追放をしようと企んでいるが、皇帝陛下の言うとおりそんな事をすれば黒狐が黙っていない。絶対国を滅ぼす為に動くであろう。

「ゾフィーよ。君から見て、あの少年をどう見る?」

「やはりあの人達の子供であると思いました。私も彼や彼女の様な存在を他の国に渡したくありませんね」

「そうか……では、嵐山ハクトと言う少年には近い内に我が城に招待してあげなければならないな」

 アルタイル皇帝陛下の言葉に、大臣は絶句する。

「ではこれにて、今回の件はここまでとする。ご苦労であった、皆の者よ」

 そう締めくくり、話し合いは終わった。

 

魔法少女の正しい学び方
第三十八話 シャインヴェルガ城内にて 

 

「ゾフィー!」

 城の廊下を歩いているゾフィーに後ろから追いかけてくる男の子がやってきた。ゾフィーは声がした方に振り向くと白髪に赤い瞳をして貴族を着た男の子の顔は、まるでハクトと瓜二つである。

「これはハウト皇子。あまり廊下を走るとお父上に怒られますよ」

 ゾフィーはハウト皇子に注意する。この男の子はアルタイル皇帝陛下の息子であるハウト・シャインヴェルガである。

「す。すみません、ゾフィー。ですが、少しお聞きしたい事がありまして」

「私に何か?」

「ゾフィーが会った魔導師達の事ですよ。どんな人達だったのか、聞きたいのですよ」

 目を輝かせているハウト皇子。

「それは構いませんが、お身体の方は大丈夫なのですか? ちゃんとお薬は飲んだのですか?」

 ハウト皇子は少し身体が弱くて、よく寝たきりの生活をしている。廊下を走ってはいけないとゾフィーが言ったのは、身体の弱い状態で走ったら倒れてしまうので止めて下さいと言ったのだ。

「ちゃんとドクターから貰ったお薬を飲んだので大丈夫ですよ。ねっ、ゾフィー?」

「……分かりました。では、皇子の部屋でお話しましょう」

「うわ〜い! ありがとう、ゾフィー!」

 ハウト皇子はゾフィーに抱きついた。ゾフィーはハウト皇子の頭を撫でて微笑む。ハウト皇子はゾフィーの事が大好きでゾフィーもまたハウト皇子を気に入っている。

 

 ハウト皇子の部屋で、ハウト皇子はベッドに座って、その隣にゾフィーも座る。ゾフィーは持っていた杖をベッドの上に置いた。

「ところで皇子。皇女はどちらに?」

 皇女とはハウト皇子の妹で名前はミルフィーユ・シャインヴェルガ皇女である。一つ年下で、母方は違うが兄妹の様に育ってきた。

「ミルフィーなら歌の練習じゃないかな。今度久し振りのコンサートをやると言って張り切っていたから」

 皇女は王都では大人気の歌姫で、彼女のライブコンサートでは会場がいつも超満員になる。

「そうですか。彼女も頑張っているのですね。それでは、私が会った魔導師を紹介しますね」

 ゾフィーは魔法陣を出して、6人の魔導師の顔写真が現れた。

 

 嵐山ハクト。東の国『時鷺国』出身で、今年シャインヴェルガにやってきた魔導師である。魔法学校中等部1年Eクラス。ただし彼はAクラスと同じぐらいの実力を持っている。属性は多種多様で魔戒神生流と言う武術を使う事が分かった。彼の右手は3年前の大事故によってある少女から受け取った物で、魔導殺しと言う魔法を喰らう力を持っている。Eクラスの皆から慕われていてリーダー的存在でもあり、クラス全員に魔法を教えていると言う噂がある。今回の事件では3年前の大事故で亡くなっていたと思われる襲撃犯との再会で事件に関わった。

 

 クリス・ラズベリー。シャインヴェルガ出身で、現在魔法学校中等部1年Eクラス。嵐山ハクトのホームステイ先であり、登下校はいつも一緒である。属性は天空で星などの力を使っている。現に4月に行われていた魔導大会ではAクラスの魔導師を砲撃魔法で戦闘不能にさせたと言うレコードを持っている。メンバー1の努力家で、ハクトに魔法を教えてもらっていて、さらマジカル・ドライブ『ブレイブスター』からたくさんの課題をこなしている。今回の事件では町で見かけた襲撃犯と出くわしてしまい、一度襲撃されたが、再戦で勝利する。

 

 シャーリー・キャラメル。シャインヴェルガ出身で、現在魔法学校中等部1年Eクラス。キャラメル流道場の師範であるヤナギ・キャラメルの娘で、彼女もキャラメル流古武術を使う。属性はまだ分からないが、データを見る限り主に炎と雷属性が得意と書かれている。物事を覚えるスピードが速くて、一度見た技をすぐに習得出来る。パワーとスピードはメンバー1で、今回の襲撃犯と互角に戦った。

 

 ミント・J・ウィリアム。シャインヴェルガ出身で、現在魔法学校中等部1年Eクラス。彼女は王都では珍しい錬金術師で、初等部の時では学年トップを取っていたぐらいの頭脳を持っている。属性は錬金術で地と無属性が得意で治癒魔法を持っている。また彼女は無から有を造り出す放出系魔導錬金術『放魔』を使える。3年前に両親を失っていたが、その両親が実は今回の襲撃犯を作り出したと言う話である。そのおかげで、襲撃犯が瀕死の状態から救い出した。

 

 ライチ・シュナイザー。シャインヴェルガ出身で、魔法学校1年Aクラスで入学したが、現在はEクラスに所属している。2年で生徒会長をしているライム・シュナイザーの妹にして、シュナイザー家の魔導師であるが、過去に暗黒魔法に手を染めていたが、ハクトとクリスに救われ今では彼らと共に行動している。属性は地属性で植物魔法を得意としている。シャーリーとはいつも口論しているけど、いざ戦いとなるとお互い背中を預けあう。

 

 魔導殺しNO07(通称レナ)とある研究所で造られた人工生命体。魔導師襲撃事件を起こした襲撃犯である。ハクトと同じ魔法殺しを持っていて、時間を止める結界『END・OF・THE・TIME』を使って魔導師を襲う。属性は不明。彼女は魔族であるメフィレスに言われるまま魔導師を襲撃していただけであって、本人の意思ではなかった。また彼女には人体までダメージを与える魔導殺しNO77と言うのもあったが、クリスとの戦闘で破壊された。さらにハクトと融合する事で魔導殺しNO107と言う力を使う事が出来る様になった。

 

「以上が、私が会った魔法学校の生徒です」

 ゾフィーはハウト皇子に語り終えた。

「この人達がこの王都を救った魔導師達なんだね」

「その通りです。また間接的に関わっている人物がこの3名です」

 ゾフィーはさらに3人の顔写真を映した。

 

 嵐山黒狐。嵐山ハクトの母親で魔法学校のOBである。『黒き大魔女』と言う二つ名を持ち現在は魔術協会に所属している。属性はハクト同様多種多様で主に破壊魔法を得意とする。王都から離れた町にある研究所を襲撃して、今回の事件の黒幕を突き止める。また未来眼と言う、少し先の未来を視る事が出来る。家族をとにかく大切にしていて、傷付けた者はたとえ国であっても破壊魔法で滅ぼそうとする。

 

 カリム・ラズベリー。クリスの母親で魔法学校のOBである。黒狐とは学生時代の親友で『光の聖剣使い』と言う二つ名を持っている。属性は光でかつて王都の騎士団に所属していたがすぐに辞退して、現在は黒狐と一緒に魔術協会に所属している。彼女も黒狐同様家族を大事にしていて、傷付けた者はたとえ国でも聖剣で一振りして滅ぼす。

 

 ジン・ローンウルフ(魔族名はジン・アストラル・ローンウルフ)。魔法学校の教師にしてハクト達の担当をしている。黒狐やカリムの学生時代でも教師もしていた。属性は炎で魔界の炎を出す事が出来る。彼は魔界では魔狼王と呼ばれているが、とある事情で人間世界にやってきた。マジカル・ドライブのエンジニアもやっていて、みんなのマジカル・ドライブのメンテナンスをしてあげている。今回の事件では同じ魔族が関わっていると聞いて、生徒を傷付けたので黒幕と戦った。

 

「これで終わりでしょうかね、如何だったでしょうか、ハウト皇子」

「うん。ありがとう、ゾフィー。それにしても、嵐山ハクトって、僕と顔をしているのけど、どうしてかな?」

「……それは、世の中には同じ顔をしている人が3人もいると聞きます。ですから、ハウト皇子に似た人がいてもおかしくありません」

 ゾフィーは少し悩んだ末そう答えると、ハウト皇子はふ〜んと言った。

「それにこの子……可愛い子だね」

 ハウト皇子はクリス、シャーリー、ミント、ライチ、レナの顔写真の内、1人の女の子を指した。

「どうやら気になる子がいたのですか?」

「うん……よしっ! この子を僕の妃にする!」

 ハウト皇子はいきなりそんな事を言った。

「おやおや、それは良いですね。ですが、皇帝陛下がなんと仰いますか……」

「父上は関係ないさ。僕が決めたのだから、問題ないさ」

 ゾフィーは少し苦笑いをする。皇子が一度言い出したら止まらないと言う事を彼は良く知っている。だから本気で皇子が気に入ったこの女の子を愛したのでしょう。

「ゾフィー、どうしたら良いか? 僕の気持ちをいつ彼女に伝えたら良いのか?」

「そうですね。そう言えば、皇帝陛下が嵐山ハクトを今度城に招待しようとなさっていまして、その時に彼女もご招待なさいまして、舞踏会を開かれては如何でしょうか。そして皇子が彼女とダンスをして愛の告白をする。これは如何でしょうか?」

「……そうか。それは良いかも知れない。しかし、いきなり舞踏会を開くとなると」

「その辺りのセッティングは私にお任せ下さい。皇帝陛下には私から伝えておきますし、招待状も私が用意しておきます」

「おぉ、流石ゾフィーだ。やはりお前は頼りになる」

「皇子の恋を成就させる為、このゾフィー・シルフィード、全力でやらせてもらいます」

 何だか当人のいない所で勝手に話が進んでいる様な気がする。

 すると、ハウト皇子がケホッケホッと咳き込んだ。

「……少しお休みになられて下さい。あとの事は私に任せて下さい」

「うん、そうさせてもらうよ。ありがとう、ゾフィー。君も忙しいのに僕の相手をしてくれて」

「皇子の相手をするのも私の仕事です。皇帝陛下からも、皇子の事を頼まれていますので」

 ゾフィーはハウト皇子を横にさせて布団を掛けてあげる。

「ゾフィー、僕は君の事を大好きだよ」

「私もです、皇子。ではゆっくっりとお休み下さい」

 ハウト皇子は頷いて、ゆっくりと瞼を閉じていって眠りについた。ゾフィーはそれを見守って、静かに皇子の部屋を出てゆく。

「……やはり皇子の身体は芳しくないか……このままでは皇子の命が……」

 先程まで笑顔であったゾフィーの表情が急に変わった。何も出来ない自分に腹が立っている様なそんな悔しがっている。

「嵐山ハクト、何故彼があの様に立ち上がり、皇子が床に就かなければならないのだ」

 ハウト皇子の身体が弱くなったのは、3年前からである。原因は不明であるが、ドクターの話だと何かの呪いが関わっているであろうと言っていた。その時、ドクターはそれに似た症状を持つ少年嵐山ハクトの事を話していた。しかし、ハクトはこの通り呪いがあっても元気に過ごしていて、ハウト皇子は全く治らない。

「皇子の為にも、私が何とかしなければならない。たとえ皇子に嫌われても構わない。皇子の願いを私が必ず叶えてみせます」

 ゾフィーは覚悟を決める。ハウト皇子の為に彼は何かを始めようとしている。

 

「くそっ! 皇帝陛下は何を考えてらっしゃるのか!」

 大臣の部屋では、大臣が何かに苛ついて物に当たっている。

「このシャインヴェルガ発展の為に、より優秀な魔導師を集めて最強の魔導師部隊を作る為に魔法学校を作られたはずなのに、あんな田舎者の魔導師が図に乗りやがって」

 魔法学校のクラス分けでA・B・C・D・Eと能力の高さで決めているこの制度を作ったのは、この大臣である。そしてそれに賛同している教師連中も多い。もっとも、それを皇帝陛下はあまり快く思っていないし、今の校長を務めているジョージ・マーカスはこの制度を破棄しようとしているのだ。来年度から自由にクラスを分ける様にしているのだ。さらに、ハクトや虎之助と言った東の国の魔導師が魔法学校内でかなり有名になってきている事が大臣にとって一番腹立たしいのだ。

「それにあの魔族が……」

 そしてもう1つ彼を悩ませているのは、ジン・ローンウルフである。魔法学校で一番教師暦が長い彼にもそれなりの権力を持っている。だから魔法学校側にハクトを退学させる様にしたくても、マーカスとジンがいるのでそれが出来ないのだ。

「何とか出来ないか……」

 大臣は頭を悩ませて、どうやって嵐山ハクトを陥れるのかを考えている。

 

 そんなお城の中に、歌姫と呼ばれるミルフィーユ・シャインヴェルガ皇女の歌声が響いてきた。

 

(続く)

 
 

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ハクト「はじめまして。この度は『魔法少女の正しい学び方』を読んでいただき、誠にありがとうございます」
クリス「皆さんに喜んでいただけましたら幸いです」
シャーリー「お疲れ様ね」
ミント「……お疲れ様です」
ライチ「皆様、本当にお疲れ様でしたわ」
レナ「お疲れ様です」
クリス「あれ? 今日からレナちゃんもこっちに来る様になったの?」
レナ「はい。これからよろしくお願いします」
シャーリー「でも、今回って私達、全く話に出ていなかったよね」
ハクト「そうだな。今回はシャインヴェルガ城に住んでいる皇帝陛下やゾフィーさんと皇子の話みたいだったから、俺達の出番はまったくなかったな」
ミント「……幕間なのです」
ハクト「そうだな。そう言えば、みんなは皇子の顔は見たこと無いの?」
ライチ「昔は表に顔を出す事がありましたけど、3年前からまったく表に出なくなりましたの。ですから、少し驚いていますの。ハウト皇子がハクト様にそっくりになられていましたなんて」
クリス「私も驚きました。あんなにハクトさんに似ているなんて思いませんでした」
シャーリー「しかも、またハクトに何か恨まれていますよ。あんた本当に恨みを売るのが大好きね」
ハクト「俺だって知らねえよ。皇子なんてまだ会った事無いぞ」
レナ「3年前と言ったら、やはりまたあの大事故と何か関係があるのかな?」
クリス「どうなのでしょうか? 皇子が時鷺国に言っていたと言う話は聞かないけど」
ライチ「そんな事より、皇子が一体わたくし達の中の誰を選んだと言うのですの?」
クリス「あっ、それは私も気になっていました。何だかゾフィー様も変な方向に向かっている様な気がします。一体誰を妃にしちゃうのかな」
シャーリー「これは一波乱ありそうだね。恋愛ゲームだとハクトが選んだ子が皇子が選んだ子になって、舞踏会で戦いが起こりそうな伏線だもんね」
ライチ「と言う事は、ハクト様がわたくしを選んだ場合、ハウト皇子もわたくしに愛の告白をすると言うのですの。何と言う修羅場展開ですの」
ミント「……お兄ちゃんと皇子との三角関係なのです」
ハクト「ちょっと待て……俺に回避する方法はないのか?」
シャーリー「ないと思うよ。ここまで書いた以上、作者も覚悟を決めたんじゃないの。ここで多分個別ルートになるんじゃないの?」
ミント「……唯一回避が出来るとしたら、タイガーとのBL展開に」
ハクト「いやぁぁぁぁぁぁ〜〜!! それだけは!! そんな展開だけは勘弁してくれぇぇぇ〜〜!!」
レナ「では、やはり私達の中の誰かを決めなければならないよ」
シャーリー「ま、本命がそこにいるんだから問題ないじゃない」
クリス「えっ? シャーリー? 何で私を見ているの? ちょ、ちょっと、わ、私が本命ですか!? そそ、そんな事ないと思いますよ!!」
ミント「……クリス、謙遜しなくても良いのです」
クリス「謙遜なんかじゃないよ〜!!」
シャーリー「さぁ、ハクト!! 早く誰なのか決めなさい……って、あれ、ハクトは?」
ライチ「そう言えば、いつの間にかいなくなりましたわね」
レナ「あ、置手紙……『旅に出る。本編にはちゃんと参加しますが、しばらく後書きには参加しませんので、後はよろしく。ハクトより』」
シャーリー「ちっ、逃げたか……」
クリス「まあ、ここで言ったらネタバレになるからね……」
ミント「……みんな。もう時間なのです」
レナ「そうですね。それじゃあ、今回はここまで」
クリス「これからも『魔法少女の正しい学び方』を応援して下さい」
ライチ「では、また次回お会い致しましょう」
シャーリー「それじゃあ、みんな」
ミント「……バイバイ」
 
 
 
 
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