チルノ軍団VS天子
 
 
「おぉ! これはスゴイ!」
 チルノ達が辿り着いた場所は妖怪山のさらに上にある天界。一面に広がっている平原に心温まる空気。まさに天国と呼ぶにふさわしい場所である。
いつもの様に湖畔で遊んでいたら、チルノが言い出した。
「あの山の上まで行ってみよう!」
 チルノが指した場所は、妖怪山のさらに上を指している。そんなこんなで、それに付き合わされたいつものメンバーであるリグル・ナイトバグ、ミスティア・ローレライ、ルーミア、そして大妖精の四人はハァと溜め息を吐くしかなかった(ルーミアは相変わらず笑っているだけだけど)。
 チルノの無謀な事はいつもの事である。
「よし! ここをあたい達の新たな遊び場にしよう!」
 チルノはそう宣言する。
「で、でも、チルノ……ここって、なんだか気分がよくないのだけど」
 リグルがおずおずと手を上げる。それは当然である。ここは天界。妖怪には少し不向きは場所である。しかし、妖精であるチルノにはそんなのに気付いていないみたいだ。もちろん、夜雀であるミスティもそうだが、ルーミアはよく分からない。
「それに、チルノちゃん。ここの人がいたらどうするの?」
 大妖精もここが危険であると感じてチルノを止めようとする。
「大丈夫だって。だって、あたいは最強だからだ」
 それ全然関係ないと思うよと大妖精はつっこんだ。
「へぇ〜、それは面白い事を聞いたわ」
 ここにいる誰でもない声が聞こえて、辺りを見る。すると、空から大きな要石に座っている少女が飛んでやってきた。右足を組んで右手に顎を乗せて、チルノ達を見てニコニコと笑っている。
「だ、誰だ!?」
「人に名前を聞く時は、まずは自分の名前を言うのが筋でしょう、下級妖怪」
「なっ!?」
 リグルはカチンときた。
「まぁまぁ、落ち着いて」
ミスティがリグルを押さえる。
「あたいはここのボスにして幻想郷最強であるチルノ様だぁぁぁ」
 チルノがそう名乗ると、少女の目が点になる。そして……
「ぷっ、あははははは〜! 面白いわ!」
 腹を押さえながら笑い出した。チルノはそんな事もお構い無しに胸を張っている。
「ふん、どうやらあたいに凄さに驚いているようだな」
「バカにされていると思うよ〜」
 ルーミアが指摘すると、チルノも漸くそれに気付いた。
「おい、お前!? 最強であるあたいの前で笑うとは良い度胸してるじゃないか!?」
「くすくす……そうね。せっかくそっちが名乗ったのだし、私も名乗るとしようか」
 そう言って、少女は飛び降りて地面に着地する。
「私の名前は比那名居天子。この天界の住んでいる天人よ」
 天子がそう名乗ると、宙に浮いていた要石が落ちてきた。それにまた腰を下ろす天子。
「それで、貴女達はここに何しにきたわけ?」
「決まっているだろう! ここをあたい達の新しい遊び場にするのさ」
「ふ〜ん、遊び場ね……良いわよ。ただし……」
 天子は立ち上がると要石に置いてあった剣を持つ。
「この私を倒す事が出来たらね」
 天子はここ最近退屈な日常を過ごしていて、何か刺激が欲しかった。そんな時にチルノ達が現れて、少し嬉しいのだ。それに、天子はチルノの事を天界から地上を見ていた時によく見かけていたから知っているのだ。
「ふっふっふっふっ……このあたいに勝負する事が身の程知らずか教えてやるぜ」
「ちょっとチルノちゃん。止めた方が良いよ。あの人、何だか凄い力を持っているよ」
 大妖精は天子から感じる力に圧倒されている。この人と戦ってはいけないと本能がそう言っている。
「大丈夫だよ、大ちゃん。あたい達、全員で戦えばあんな奴、屁でもないぜ。それに言うじゃないか。三人揃ったらももんがの知恵だって!」
「それを言うなら文殊の知恵だよ! それに、それは知恵を絞る時の事であって、弾幕ごっこには関係ないと思うよ!」
「あぁ、そうとも言うな!」
「そうとしか言わないよ〜!」
 チルノと大妖精の漫才に天子は息を吐いた。
「あんたの言いたい事は分かったわ。結束の力って奴でしょう。実際霊夢も、みんなの力を借りて、私に挑んできたからね」
 それはかなり前、天子が自ら異変を起こした幻想郷に大地震を起こして、博麗神社をぶっ壊した事である。霊夢は魔理沙や咲夜、妖夢にアリスにパチュリーを連れて、天界にやってきて天子に挑んだ。結果は何とか霊夢達のギリギリ勝利となり、この異変は終わった。
「確かに力のある者が集って一つになれば、それは何倍にもなるからね。でもね……お前達の力を一とするなら、いくら倍にしても大して変わらないと言う事を教えてあげるわ!」
 天子は要石から降りて、剣を構える。
「一だと!? さっきからバカにしやばぎゃっ!」
「……えっ?」
 ミスティはさっきまで隣に居たリグルの姿が消えて辺りを見ると、かなり後ろの方でリグルが倒れている。
「り、リグルぅぅぅぅ!」
「な、なんで……いきなり……がくっ」
 リグル、リタイア。
 天子を見ると、剣を持っていない方の手を突き出している。天子は小さな要石を放ったのだ。
「まずは一人……さぁ、次は誰が相手になってくれるのかしら? 私を満足させなさいよね」
 ニヤリと笑う天子。天子は楽しんでいるのだ。
「ふん、まだあたいがいる事を忘れるなよ!」
「ダメだよ、チルノちゃん!」
「チルノ、相手が悪すぎる。ここは一旦離れた方が良いよ。ルーミア!」
「そーなのかー!」
 ルーミアは天子に近づくと自分を囲む闇を天子を巻き込んだ。
「大ちゃん、ルーミアと私が時間を稼ぐから、チルノを連れて離れて!」
「ミスティさん!?」
 ミスティもルーミアの闇の中に入っていった。
「チルノちゃん、早く」
「冗談だぜ! あたいは逃げないからな!」
 チルノも闇の中に入ろうとするが大妖精が羽交い絞めをする。
 一方、天子は闇の中で身動きできないが、余裕の表情を見せる。
「闇の中で隠れているつもりだろうけど、私にそんなのは効かないわよ」
 天子は剣を上に上げると剣が真っ赤に光り出した。
「お前の気質を宵闇ね。なら……」
 剣が力を発揮すると、ルーミアの闇をどんどん消えていく。
 天子の持つ剣、緋想の剣は相手の気質を霧に変え、その気質の弱点の性質に変える。つまり、相手の弱点を突く事が出来るのだ。
 ルーミアの闇が消え始めると、またしても天子の視界が真っ暗になった。
「貴女の目を鳥目にしてあげました。これなら……」
「それがどうした!」
 天子は剣を振り下ろすと、闇が完全に消えてしまった。これでは鳥目にしても意味がない。
「喰らいなさい。気符『天啓気象の剣』!」
 振り下ろした勢いで、そのまま薙ぎ払った。その衝撃波でミスティとルーミアは吹っ飛ばされてしまって、地面に倒れる。
「うぅ……つ、強い……」
「そーなのかー……」
 ミスティ、ルーミア、リタイア。
「ミスティさん! ルーミアさん!」
「さて、これで残っているのはあんた達だけになったね。さぁ、どうするの?」
 大妖精は天子の力に怯えている。
「ふっふっふっ……どうやら、真打の登場だな」
 チルノが天子の前に立つ。
「だ、ダメだよ、チルノちゃん!? 相手が悪すぎるよ」
「ちっちっち、大ちゃん。あたいが最強だって知っているでしょう」
「こんな時にふざけないでよ!」
「ふざけていないさ。まぁ、見ていなって……」
「ふ〜ん、随分自信があるのね。良いわよ、何かしてみなさい」
「へへへ……後悔しても知らないからな」
 すると、チルノは力を溜める。その姿に大ちゃんは何か感付いた。
「まさか、チルノちゃん……あれをやるの?」
 天子も見ているけど、チルノから物凄い力が出ている事に気付く。チルノが力を溜めていく程、周りがだんだん寒くなっていく。
「はぁ〜……あたいは最強だぁぁぁ!」
 そう叫ぶと、チルノの姿が一気に変わった。水色だった髪が真っ白に輝きながら逆立ち、チルノの周りから冷気のオーラが出ている。
「ち、チルノちゃん。それって……」
 以前に一回、その姿になった事があって紅魔館を襲撃した事があった。その時は美鈴、咲夜、レミリアを氷漬けにして、パチュリーを倒して紅魔館クリアかと思ったが、霊夢と魔理沙に邪魔されて終わったのだ。
「でも、それはもう出来ないって……」
 もともと守矢神社にいた諏訪子が勝手に地底にいるお空の様に、核融合させた事でその力を出す事が出来たのだ。だが、その事件の後にちゃんと核融合を解いてあげたから、もう出来ないはずであったが。
「そんなの簡単だよ。あたいがスーパーチルノ様だからさ」
 それ、全然関係ないと思うよと大妖精は思った。
「……くくくく」
 天子が手で顔を押さえて、笑いが込み上げてくる。
「あははははは! 面白い、面白いわ! これよ、私が求めていた戦いが!」
 天子が気を一気に高めた。今まで手を抜いていたけど、天子がついに本気を出したのだ。
「さぁ、私を満足させなさい! 氷の妖精さん!」
「あたいは、スーパーチルノ様だぁぁぁ!」
 チルノは前に跳んで、天子に接近する。そして、足を前に出してクルクルと回転する。
 天子は巨大な要石を落として壁を作る。だが、チルノの攻撃は壁のも破壊してきて、天子はそれを何とかギリギリで避けた。
 チルノは回転を止めて、氷の弾幕を放った。天子はそれを緋想の剣で斬り続ける。粉々になった氷の粒が、天子の体に付着していく。ニヤリと笑うチルノ。すると、天子の体から体温がどんどん奪われていき、体が氷の様に動かなくなっていく。
「……なるほどね。でもね!」
 天子は緋想の剣を使って、体に付着した氷を溶かしていった。
「氷の粒を体に付着させて、貴女の能力を使って瞬間的に凍りつかせようとしたのでしょうけど、生憎、私には効かないわよ」
「ふっ、あたいを舐めるなよ。喰らえ! 氷符『スーパーアイシクルフォール』!」
 チルノが得意のスペルカードを使って、氷の弾幕を天子に向かって……
「……当たっていないのだけど」
 なかった……それはまさにイージーモードのアイシクルフォールと全く変わっていなく、真ん中の安置にいる天子はただ呆然としているしかなかった。
「甘いぜ! 来い、氷達よ!」
 すると、天子の後ろを通っていた氷の軌道が回転して天子の後ろから攻撃してきた。後ろから来る弾幕を避け続ける天子。
「氷の軌道を変える事が出来るのか」
「まだまだいくぜ! 凍符『パーフェクトハイパーフリーズ』!」
 氷の弾幕を撒き散らせると、それが一気に凍りついたかの様に止まった。そして、その凍りついた弾幕が破裂して小さな弾幕となって天子に襲い掛かった。
「やるじゃない……でも、この程度! 剣技『気炎万丈の剣』!」
 天子は目に見えないほどの速さで剣を振り続けて氷の弾幕を斬っていく。氷の弾幕は粉々にされていき、キラキラと天子を輝かせている様に見える。
「くっ! 行け、アイシクルフォールの氷達よ!」
 天子の後ろからアイシクルフォールの氷が襲い掛かってきた。
「要石『天地開闢プレス』!」
 天子は空高く飛び上がって、氷の弾幕を回避した。そして、空から巨大な要石に乗ってスーパーチルノの下に急降下して、スーパーチルノを潰した。
 しかし、その要石を片手だけで持ち上げていくスーパーチルノ。
「うぉぉりやぁぁぁぁ!」
 その要石を投げるスーパーチルノ。要石から降りる天子にスーパーチルノはニヤリと笑った。
「おい、お前。このスーパーチルノ様をここまで本気にさせるとは正直驚いたぜ。だがなぁ!」
 スーパーチルノは両手を広げて、手から冷気を溜めていく。
「これで、終わりだ。ひななないてんこ!」
「比那名居天子よ!」
 スーパーになっても?であった。
「喰らえぇぇ! 冷符『瞬間冷凍ビーム』!」
 ビームを放つスーパーチルノ。天子は軽く避けようとするが、足が動かなかった。足を見ると、既に凍りついていた。そしてビームが当たって、天子は氷漬けになった。
「どうだぁぁ! これがスーパーチルノ様の実力だ!」
「す、スゴイよ、チルノちゃん」
 ずっと物陰に隠れていた大妖精が出てきた。
「だから言っただろう。あたいは最強だって……」
 エッヘンと胸を張るスーパーチルノ。
「くすくすくすくす……」
 しかし、氷に閉じ込められていた天子が笑っている。流石のスーパーチルノも驚愕している。そして、氷がどんどん溶けていき、中から天子が出てきた。
「どうした、そんなに驚いて。笑いなさい、氷の妖精さん」
 天子の体が紅い電流がビリビリと出ている。天子は氷漬けにされる前に、気符『無念無想の境地』を発動させて、身体能力を強化していたのだ。
「さて、そろそろ本気で行くわよ」
 天子は一瞬でチルノの前に来てタックルする。防御出来なかったチルノは吹っ飛ばされ、天子は飛ばされたチルノに連続攻撃をする。そして最後に地面に叩き落した。地面に倒れたチルノの体からオーラが消えて、髪の色も元に戻ってしまった。
「どうやら終わりみたいね。これでトドメよ」
 天子は緋想の剣を掲げると周りの気質が緋想の剣に集っていく。天子はラストスペル『全人類の緋想天』を撃つ気でいる。倒れたチルノに駆けつける大妖精。そして、天子が撃とうとした時だった。
「そこまでですよ。総領娘様」
 天子の後ろから女性の声が聞こえた。その声に天子は撃つのを止めた。
「邪魔しないでくれる、衣久」
 天子は不満な顔で振り返る。そこには龍宮の使いである永江衣久が飛んでいた。
「そうはいきませんよ、総領娘様。勝負はもう付いていますので、この以上は見過ごせませんので」
 衣久は勝負の最初から見ていたのだ。止めに行かなかったのは、場の空気を読んでいたからだ。
「総領娘様も、十分満足したはずです。ですので、今日はここまでにしてあげてください」
「……分かったわよ」
 衣久の言う事には素直に頷いてしまう天子。
「そこの妖精。そいつらを連れて、さっさと帰りなさい」
 今もチルノを抱き締めて涙を流している大妖精に言ってあげる天子。
 そして、気絶しているリグル、ミスティ、ルーミア、チルノを一箇所に集めた大妖精は空間転移で天界から去っていった。
 それを見送った天子は『はぁ……』と溜め息が吐いた。
「あぁ〜、退屈だなぁ」
「全く総領娘様は……退屈凌ぎにか弱い妖精や妖怪と戦って遊ばないで下さい」
「だって、退屈なんだもん。だったら、衣久が私の相手をしてくれるの?」
「遠慮させていただきます」
「でしょう……あぁ〜、もっと私を満足させてくれる奴が来てくれないのかしら……」
 地面に寝転がる天子。自分を満足させてくれる相手が現れないかなと思いながら目を閉じる。
「ところで衣久。あんたは気付いてた」
「はて、何の事でしょうか?」
「惚けないで。あの緑の方の妖精よ。私が見た感じ、あいつがあの中で一番厄介な相手になると思ったけど」
「ですが、あの妖精は戦いを好まないみたいですよ。あの中では一番後ろにいるタイプみたいでしたし」
「それが逆に怖いの。一瞬だったけど、あいつから物凄い風を感じたの」
 天子はあの時、『全人類の緋想天』を撃とうとした時、一瞬だったけど、大妖精の体から嵐の様な風が出ていた事に気付いていた。そこに衣久が割り込んできたから、それはすぐに収まった。
「あいつ、本気にさせたら、かなり面白いかも知れないわ。くすくす、今度来たら、あいつを本気にさせてあげてみようかしら」
「また総領娘様は……」
 悪い癖が出てしまっていると衣久は息を吐いた。天子は相手を本気にさせて楽しませてくれる事が好きである。
「そういえば、今日はどうしたの。私に何か用があるからここに来たんでしょう」
「あ、そうでした。実は総領娘様に訊きたい事がありまして……」
 衣久は天子にある事を話した。それを聞いた天子は驚いて体を起こした。
「し、知らない! 私は何も知らないわよ」
「ですが、最近総領娘様があそこに近づいていると言う目撃証言がたくさんあるのですけど」
「そ、それは確かにあれを使ったらちょっと面白いかなとは思った事はあったけど」
 だが、天子はあれの恐ろしさを知っているから、手を出さなかった。
「言い訳は無用です。今日は総領様にしっかりお仕置きされて下さいね」
「い、いやぁぁぁぁ!」
 ガシッと衣久にしっかり掴まれた天子はそのままズルズルと引きずられていった。
 
「むき〜! あのひななないてんこめぇぇ! いててて……」
「も〜……じっとしてて、チルノちゃん」
 霧の湖で手当てをしているチルノ達。リグル、ミスティ、ルーミアは軽傷だったけど、チルノはボコボコにされたから、大妖精に包帯を巻いてもらっている。
「あんまり無茶しないでね。今度はこのぐらいの怪我じゃすまないと思うよ」
「大丈夫だって、このぐらい……いててて!」
 チルノは怪我している腕を動かそうとして痛がっている。
「ほら、ダメだって! 今日はもうゆっくり休んでね」
「くそぉぉぉ! あいつめ、今度会ったら絶対にリバンズしてやる!」
「チルノちゃん……それを言うのならリベンジだよ」
 ハァと溜め息を吐く大妖精。でも、もうあそこには行かない事を願いたい大妖精。
 
 しかし後日、天子と大妖精は再び会う事になる。
 
 
 (了)
 
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大妖精「えぇと、皆様。このお話を読んでもらいまして、誠にありがとうございます。今回はチルノちゃんと愉快な仲間達と天子さんのお話でした。何でも一度あのおバカ連中と天子を絡ませてみようと思ったらしく、そして、後の小悪魔さんの話の伏線と言う事で書いたみたいです。あとはスーパーチルノちゃんをもう一度書きたいと言う事でしょうか……こちらの天子さんの性格は、とにかく好戦的で強い奴と戦いたいと言う性格みたいです。それにしても、一部はあるマンガの様な展開がありましたけど……さて、今回はここまでですね。では次の話でお会い出来る日を楽しみにしています」 
 
 
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